織物との出会い
今年もあと少し。振り返ってみると、手づくりを楽しむ方との出会いが多かったように感じます。
中でも、私の今年の関心度ナンバーワンは、「手織り」。
織作家YOSHIKO さんとのお出会いは、地域で始まった「守山里山の会」という会に、お互いに興味を持って集いの場に出かけたことがきっかけでした。
この会については、又の機会に触れたいと思いますが、再生された古民家に、素敵な裂き織りのタペストリーを寄贈して下さった YOSHIKO さん。
びわ湖をのぞむ里山の自然の風景が織り込まれたタペストリーは、とても素敵で、触らせて頂くと、とても柔らかい、そして軽いのです。それも、そのはず、お話をお聞きすると、絹の着物を裂いて織ってあるとのこと。まさに、あるもんでな作品です。
ふとしたやり取りから、「織りに興味があれば、いつでも家に遊びにいらして下さいね。」と優しいお言葉を頂きました。
お掛け下さる言葉をストレートに受け取る私は、後日、お宅を訪問させて頂きました(笑)。
お宅の佇まい、織り機の置かれたお部屋に、リビング…。全てに魅了された私は、「ここにあるもの、私、ぜ~んぶ好きですよ。」と子どものようにはしゃいでしまったように思います。細部にこだわりが感じられ、お聞きしてみると、あるもんを工夫して活かされていることに、改めて感心させられ。まさに、アルモンデ暮らしを楽しんでおられるのです。
少し高台にあるお宅からのびわ湖をのぞむ風景も素晴らしく、お邪魔すると、ついつい長居してしまいます。
縦糸を張る作業がとても大変なようですが、用意万端にして下さってからのいいとこどりで出来上がったのが、ウールのスヌードと裂き織りランチョンマット。
ウールの毛糸数種類に、おばあちゃんの形見の着物を裂いた絹も織り込みました。
ランチョンマットは、インド綿と頂き物の絹の着物の裂き織り。あれこれ持ち込ませて頂き、実験のように、次々と織り込んでみました。茶色の綿の縦糸や横にくる色とのコンビネーションで、いろいろな表情が生まれるように思い、いろいろな種類の布を織り込んでみたくなるのが、どうも私の性格のようです。
こちらは、お友達Reykoさんの、スッキリと二種類の毛糸だけを使ったスヌード。潔さが素敵で、彼女らしいです。
そして、お母さんまで体験させて頂き、出来上がったのがこちら。きっちり織り上がっているのも、性格が出ているかな(笑)。Reykoさんと同じ毛糸の部分の風合いが、織手によって異なるのも面白いところ。
それぞれの個性が出て、面白いですねとYOSHIKOさん。本当にお世話になりました。
ご縁とは、本当に不思議なものですね。
YOSHIKO さん とのお出会いに感謝です。
皆さま、よいお年をお迎え下さい。
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