川の恵み、川の怖さ

川の恵み、川の怖さ

先日、 淡海の川づくりフォーラム という会で、選考員として参加させて頂きました。第13回になるこのフォーラム、 最初に関わり始めたころの似顔絵を見て、もうそんなに経つのかと思ったり(笑)
『川や琵琶湖、水辺と共生する暮らし』『川や琵琶湖、水辺と私たちのいい関係』を築いていくための参考となる“きらり”と光る活動を公開討論によって探し、その年いちばん輝く活動をみんなで表彰しようという趣旨で開催されていて、何度か選考員やテーブルコーディネーターなどをさせて頂いてきましたが、今年は、コロナでリモートでの参加。新しい形態での開催を可能にするために、実行委員の皆さん、そして滋賀県の行政の皆さんも、頑張られたのだろうなと思いながらも、やっぱり、実際に会ってやり取りしたいなあという思いが…。

選考員をさせて頂いたAグループで発表された 滋賀県立大学瀧研究室(球磨川)の学生さんが、熊本豪雨で被害を受けた地域でのヒアリング調査のお話をされた際に、91名の方に調査した結果、約半数の方が、美しい球磨川と共に暮らしたい「もとどおり」の復興を願っておられることがわかったと話されていたのが印象に残っています。地域の方々の郷土への想いを大切にしたアルモンデな流域治水が進むといいなあ。

多様な取り組みの中で、グランプリには、「 家棟川・童子川・中ノ池川にビワマスを戻すプロジェクト 」という取り組みが選ばれ、地域を巻き込みながら地道な活動を続けておられるところが評価されたのは、良かったなあ。

コロナ禍の中、川や湖畔のような誰もが自由に過ごすことのできる公共空間の大切さは、ますます大きくなっていくような、そんな気がするこの頃です。